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胡桃のエッチな恋愛事情

第62章 椎名佳祐の帰国⑪

「アリスさんのことは俺がフォローする。
椎名くんと幸せになりなさい。分かったね」


返す言葉が見つからない。


「話はそれだけ。戻りなさい」


それだけのことを言うが為に

いつ部屋から出てくるか分からない

私を待っていたの?


私はコンビニにも行かず

部屋に戻った。


アリスはぐっすり眠っていた。


アリスを斗真専務に任せる?


フォローする?


私だけが佳祐と幸せになる?


なれるの?


「ケスケー……」


アリスの寝言が胸に突き刺さる。

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