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和也　side







相葉雅紀は、バカだという印象しかなかった。



いつもバカみたいに元気で、誰よりも大きい声で。



走るの早くて、頭悪そうで。



そんなバカと関わり合いになるなんて思ってなかった。



このアホとあんなことになるなんて…



この時の俺は、アホと仲の良さそうな櫻井という男が気の毒だな。



そんなことしか考えてなかった。









「お前、櫻井を手伝ってやったら？」



そんな気の毒な男を手伝えと担任に言われた。



何やらクラス委員で忙しい模様。



確かに最近どんどん顔色も悪く、やつれていってる気がする。



和「俺、忙しいんで」



でもそんなこと俺には関係ねえ。



小島よしおだぜ。



ゲームやゲームに忙しいんだよね、こちとら。



そんな俺の態度に担任がため息をついた。



「あんな様子だ。櫻井が手伝ってくれって行くかもしれないぞ」



そんな捨て台詞のような言葉で担任は去っていった。



知らないよ。



なんで自分の時間削ってまで金にもならないこと手伝わなきゃならないんだよ。



俺を誰だと思ってんだ。



小島よしおだぜ。



そんなの関係ねえ！