眠れない夜を抱いて
第4章 瀬戸際の優しさ
蕩けた身体は相葉さんを難なく受け入れ、快楽だけを引き出して行く
セックス自体初めてではないけれど
…誰かを受け入れるのも初めてではないけれど
我を忘れる位の快感はかつて1度も経験がなかった
しがみついているんだか、抑え付けられているんだか
もう、それすらも分からない
「あ、あ、あ…っ」
ただひたすらに相葉さんに翻弄され、彼の思い通りに喘がされているだけだ
快感が強すぎて、相葉さんの言う通り何度イカされたか分からない
それでも尚、相葉さんは衰える事なく俺を穿っていく
αの強さをまざまざと見せられて、さすがに連続してイカされ続ければ苦しくもなってきて
力の入らない首を何とか必死に振って、背中に回してた手を首に絡めさせた
「待っ、て…っ」
何とか声を絞り出して、相葉さんに唇を寄せる
自分からキスをする事で、少しでも我を取り戻して欲しかった
触れるだけのキスに、一瞬相葉さんの動きが止まる
こんな子供騙しに効果があるとは思わないけれど、どうやら彼には多少なりとも効いたようだ