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イチャコラミックス

第3章 熱情に誓う

「今日は盛り上がるんだろうなぁ。」
「あら、おじぃちゃまとおばぁちゃまだってそうでしょ? 」
「俺は遠距離なんて絶対耐えられないもん。」
「…やっぱり、毎日会いに行ってるのね。」
「流石に毎日は。俺も忙しいからね。でも週一は会ってるよ。」

この男の番である佐伯美香も大学生で地元を離れている。ただでさえ独占欲が強いこの男は毎週、彼女の元へ通っていた。
そしてこの度自身も卒業し、同じ大学へ進学しようとしている。
ちょっとややこしいので、彼らの話は『再会と呼べる出会い』を御参照いただきたい。


松井と咲希を乗せたエレベーターが辿り着いたのは

「松井さんの…お部屋。」

さっきまでいた所だった。
このホテルの部屋は魔法がかかっており、利用する客に合わせて内装を変える。
ここでの時間は現実よりもゆっくりと流れている。一日いたとしても、現実に戻れば一時間位にしかならない。浦島太郎の逆である。

松井は着ていたカーディガンを脱いで椅子にかけた。

「ここなら時間を気にしなくていいから…。」

そう言って咲希の手を引き、再び抱き締める。

「無理させちゃうかも、だけどいい?」

獲物を狙うような松井の鋭い瞳に、咲希は胸がきゅうっと縮んだような心地になった。

「はい…。」

返事を聞くや否や、松井は咲希に口付ける。
先程よりも荒々しく、貪るように。

漏らす息は次第に荒くなり、同時に衣服も剥ぎ取られていく。
全てさらけ出した身体を抱き上げ、ベッドにそっと置くと、松井はそのまま覆い被さり全身を味わうように舌を這わせた。

「あ…ん…ぁ」

敏感なところに触れる度、ビクンビクンと身体を跳ねらせる。
漏れる息も、零れる声もどんどん甘くなっていき、それが余計に松井の欲望をかき立てる。

早く、早く。
繋がりたい、早くこの中に。
焦るな、壊してはいけない、大事にしたい。

愛しい、愛しい、愛しい

「はは…全然余裕がない。」
「ま、つい、さん…。」

熱く見つめるその瞳が愛しくて、咲希は首を持ち上げ松井に口付ける。

口付けながらその逞しく隆起した筋肉に指を這わせる。

「綺麗な身体」
「君の方が…ずっと綺麗だ。」

唇の感覚が無くなるくらいキスをした。

咲希はその手で、熱くなった松井の芯に触れた。
脈を打ち、固くなったそれを、撫でる。



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