イチャコラミックス
第6章 盛夏に聞こえる鳴き声
「おじゃましまーす!」
昭和の香りがする日本家屋は築五十年を迎えようとしていた。だからあちこち軋む。家が「草臥れた」と言っているのだ。
「やっぱり落ち着くなぁ、先生の家。」
神鳥由芽はそう言うと促されるまま、茶の間の畳に腰を下ろした。
「ソラト君可愛い~!会いたかったなぁ。」
壁に飾られた写真を見て微笑む彼女は聖女のようで、見惚れた隠土晴一は思わず…
「わ!やべ…」
「え、大丈夫!?」
麦茶を溢れさせた。
「えぇー!何やってるんですかぁ?もー、やっぱり疲れてるんでしょ?」
「あ、や…ありがと…そ、そこはっ」
由芽はテーブルにあったタオルで晴一の濡れた股間を拭こうとし
「あっ!ごめんなさい!つい!!」
バシャッ!
由芽の背中がテーブルにぶつかり、お約束のようにコップの麦茶が零れた。
「冷たっ!」
「大丈夫かっ!?」
大した量ではないが、白いTシャツからピンクのブラ紐を透けさせるには十分な量だった。
「はは、暑いから丁度いいかも。」
由芽はカラカラと笑っている。
「すぐ乾きますよ。」
「でも濡れてるのは…風邪ひくと良くないから。脱いで。」
晴一は自分がさり気なく言った『脱いで』という言葉に思わず赤面した。
「あ、や、あの…何か代わりのもの、取ってくるからっ。」
「え、あ…ありがとうございます。」
由芽は言われるがまま手をクロスさせTシャツを脱ぐところだった。ブラから零れそうな下乳が見え、晴一は前かがみに部屋へ走る。
来て早々は流石に…。
今年二十四になった晴一だが、そういう、色恋についての余裕は弟と違って一切ない。
身体が思考を凌駕し、素直というか、なんと言うか。理性で抑えるのに必死である。
高校を卒業した由芽と明確に『恋人』となれてからは特に酷い。一度そういうコトをしてからは特に特に酷い。
「チェリーがいきなりピーチになって熟れ熟れってところ?」
そう言ってケラケラ笑っていた弟の次朗をどつける立場ではなかった。だってその通り過ぎたから。晴一の性欲は今が頂点と言っていい。しかも由芽といる限り、いつまで続くか分からない。
昭和の香りがする日本家屋は築五十年を迎えようとしていた。だからあちこち軋む。家が「草臥れた」と言っているのだ。
「やっぱり落ち着くなぁ、先生の家。」
神鳥由芽はそう言うと促されるまま、茶の間の畳に腰を下ろした。
「ソラト君可愛い~!会いたかったなぁ。」
壁に飾られた写真を見て微笑む彼女は聖女のようで、見惚れた隠土晴一は思わず…
「わ!やべ…」
「え、大丈夫!?」
麦茶を溢れさせた。
「えぇー!何やってるんですかぁ?もー、やっぱり疲れてるんでしょ?」
「あ、や…ありがと…そ、そこはっ」
由芽はテーブルにあったタオルで晴一の濡れた股間を拭こうとし
「あっ!ごめんなさい!つい!!」
バシャッ!
由芽の背中がテーブルにぶつかり、お約束のようにコップの麦茶が零れた。
「冷たっ!」
「大丈夫かっ!?」
大した量ではないが、白いTシャツからピンクのブラ紐を透けさせるには十分な量だった。
「はは、暑いから丁度いいかも。」
由芽はカラカラと笑っている。
「すぐ乾きますよ。」
「でも濡れてるのは…風邪ひくと良くないから。脱いで。」
晴一は自分がさり気なく言った『脱いで』という言葉に思わず赤面した。
「あ、や、あの…何か代わりのもの、取ってくるからっ。」
「え、あ…ありがとうございます。」
由芽は言われるがまま手をクロスさせTシャツを脱ぐところだった。ブラから零れそうな下乳が見え、晴一は前かがみに部屋へ走る。
来て早々は流石に…。
今年二十四になった晴一だが、そういう、色恋についての余裕は弟と違って一切ない。
身体が思考を凌駕し、素直というか、なんと言うか。理性で抑えるのに必死である。
高校を卒業した由芽と明確に『恋人』となれてからは特に酷い。一度そういうコトをしてからは特に特に酷い。
「チェリーがいきなりピーチになって熟れ熟れってところ?」
そう言ってケラケラ笑っていた弟の次朗をどつける立場ではなかった。だってその通り過ぎたから。晴一の性欲は今が頂点と言っていい。しかも由芽といる限り、いつまで続くか分からない。