彼女は隠れて変化する
第8章 ファーストキスを俺と?!
「なら、口直しのキス――――…するか?」
コクンと首肯く舞に…色々聞きたいことは山ほどあったが…無理矢理頭をまっ白にして…互いに向かい合う形に体を寄せる
「…珈琲飲んだから…その味だろうけど……、いいか?」
「うん…お願いします」
――――…お願いしますって…何を?!
ま、向かい合っているっていうのに…うつ向く舞の顔はいまだに見えないが…
髪をかけている耳が真っ赤だ…
キス経験者なら…緊張とかすんなよ…
俺は、舞の顎に手を添えると…顔を上に持ち上げる…
「口直しなんだから…緊張すんなよ…」
舞の喉が上下に動く…唾でも飲み込んだのだろうか…
俺は、そんな舞の顔を見つめながら唇と唇を重ねる――――…
ふにゅ…
――――…やっぱり…女の唇はいい…
柔らかい
「ん///……っっん」
――――気持ちいい…