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COLOR’S~殺したのは私~

第10章 一茶VS琥珀(ISSA SIDE)②

「ゃだッ!」

俺から咄嗟に離れた琥珀は胸元を隠すように両手で覆っていた。

その仕草で俺も我に返った。

俺には朱夏が居るじゃないか。

その場の勢いとはいえ俺はなんてことを。

「琥珀……ごめんな」

朱夏もごめんと心の中で謝罪する。

「……そうじゃなくて」
「そうじゃなくてって?」

琥珀は胸元をキュッと掴み俯き加減で呟く。

「嫌なの……」
「だからごめんって謝っただろ」

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