テキストサイズ

COLOR’S~殺したのは私~

第11章 一茶VS琥珀(ISSA SIDE)③

「家に電話しろよ。泊まっていくだろ?」
「あ……でも……」

俺が声を掛ける度、琥珀はまどろっこしい受け答えをする。

そんな琥珀に再び苛つきを感じたが堪えた。

「友達ん家に泊まるとでも言っておけよ」
「そ……そうだね」

琥珀は携帯電話を手に取ると、いかにも嘘をついていますというようなしどろもどろした言い方で俺の知らない友達の名を告げ電話先の母親に懸命に訴えていた。

そして『好きにしなさい!!!』という琥珀の母親の怒鳴り声が俺まで届き一方的に電話を切られていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ