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COLOR’S~殺したのは私~

第13章 琥珀VS一茶(KOHAKU SIDE)②

一年前の花火大会で一茶と私は結ばれた。

それ以来、夜中に家を抜け出し神社の境内や月に一度のラブホで愛を確かめ合っていた。

一人暮らしを始めたおかげで回りの目や金銭的なことも心配せず愛し合えるようになった。

花火大会に備えてアルバイトは休みをとった。

私と一茶の思い出の花火大会。

出勤するわけがない。

「朱夏は花火大会の日は仕事か?」

朱夏と私は同じ職場で社員とアルバイトという間柄だった。

それにしても、どうして朱夏のことなんて聞くんだろう。

「仕事だよ。だって社員だもん」

花火大会の日のガソリンスタンドは毎年大盛況らしく、社員は休みを貰えないらしい。

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