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COLOR’S~殺したのは私~

第16章 一茶VS碧海(ISSA SIDE)③

「返事って?」
「……一茶が言った通りだよ」

碧海が俺の胸元に頬を寄せる。

「俺……何か言ったっけ?」

胸の高鳴る鼓動が碧海に聞こえていないか心配になる。

「一茶に見てもらいたくて……してたの」

なんということだ。

優等生の碧海が俺にオナニーする姿を見せたかったなんて。

……そうか。

朱夏と琥珀の手前、俺に言い寄ることが出来なかったのか。

三姉妹は俺を共有するという約束事がある。

真面目な碧海はその約束を破ることなく抜け駆けもせず守り通したということか。

そんな碧海にひた向きさと健気さを感じる。

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