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COLOR’S~殺したのは私~

第21章 朱夏VS一茶(SHUKA SIDE)③

『本当は琥珀じゃなくて碧海じゃないの?』

碧海に聞きたかった。

それだと何となくだが辻褄が合う。

碧海が琥珀に成り済ますことくらい意図も容易いだろう。

こう考えてしまったら元も子もないが、碧海はセフレという存在で欲求を満たしながらも冷静に対応出来そうである。

しかしそこに琥珀に成り済ます理由があるとは思えない。

それに相手はいつバレてもおかしくない一茶の同級生である悟史と哲也。

頭のいい碧海だったらそんな身近な人物で手を打たないはず。

そう考えると要領が悪い琥珀ということになるか。

「タバコ吸いすぎないようにね」

結局聞けなかった。

しかしいずれにしても琥珀と碧海のどちらかにセフレという存在がある。

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