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COLOR’S~殺したのは私~

第26章 朱夏VS一茶(SHUKA SIDE)④

「私と一茶は……」
「一茶ぁ……私なんだか酔っちゃった
みたい~」

琥珀は酔ったフリをして一茶にもたれ掛かり私の言葉を遮った。

碧海がもう一度、私を問い詰めたら打ち明けてしまおうかと思ったが碧海は再び焼きそばを食べ始めた。

琥珀は私を尻目にビールをひたすら上機嫌で飲み、挙げ句の果てに一茶に膝枕をしてもらい眠ってしまった。

「さて……お腹も膨れたし帰るわ」

碧海が立ち上がった。

「ちょッ……碧海!まだ花火終わってないよ!」

碧海に帰られてしまったら私はこの光景を否応なしに一人で見ることになってしまう。

碧海は私を「ちょっと、ちょっと」と手招きをした。

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