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COLOR’S~殺したのは私~

第27章 琥珀VS一茶(KOHAKU SIDE)④

さすが碧海。

私が一茶の膝枕で狸寝入りをしている間に朱夏を連れ去ってくれた。

「一茶ぁ……」
「起きてたのか」

膝枕しているまま一茶の腰に手を回す。

すると一茶は私の頭を撫でた。

「みんな帰っちゃったね」
「そうだな……」

一茶は心なしか元気がない。

朱夏と碧海に義理たてたい気持ちも分かるけど、私だけを見て私のことだけを考えてほしい。

「一茶……私だけを見て」
「……琥珀だけだよ」

一茶の膝の上で仰向けになると目があった。

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