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COLOR’S~殺したのは私~

第28章 碧海VS一茶(AOMI SIDE)④

渾身の力で一茶を突き飛ばした。

一茶は全身の力が抜けたようにアスファルトに崩れ落ちた。

情けない。

これほど情けないとは。

一茶に見切りをつけた私は放置したまま自宅に帰った。

「ただいま」
「おかえり。花火どうだった?」
「毎年変わらないよ」

母親とそつなく会話を交わし、シャワーを浴びようと脱衣室で浴衣を脱ぐ。

琥珀の部屋のベッドの傍らに無造作に置かれていた浴衣を思い出す。

哲也に脱がされた浴衣。

どんな風に脱がせたのか気になる。

シャワーを浴びながら意図的に気持ちいい箇所を撫でる。

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