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COLOR’S~殺したのは私~

第28章 碧海VS一茶(AOMI SIDE)④

「私だけじゃなかったんだね」

タクシーを降りてすぐに
白々しく一茶を軽く追い詰める。

「ごめん……」

一茶は今にも泣きそうな表情を浮かべる。

「琥珀のこと……ショックだったでしょ?」

好きな女が友人に犯されている所を目の当たりにしたとなっては立ち直れないだろう。

それにしても哲也は凄かったな。

「今でも信じられない……琥珀と哲也が……」
「でも、現実に二人は付き合ってる。
一茶に隠れてこっそりね」

更に追い詰めると、一茶は私を強く抱き締めた。

「俺らもしようよ……今から……いいだろ?」
「琥珀の身代わりってわけ?冗談じゃない」

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