
COLOR’S~殺したのは私~
第29章 厚木警察署 第一取調室②
「エメラルドか」
「うちらの誕生石だもんね」
そして間を空けると婚約指輪から目を反らした女が「そうだね」と同調した。
婚約指輪といったらダイヤモンドが定番だろう。
それが刑事にとっての違和感だった。
『この女の変な間もそういうことか?
定番のダイヤモンドじゃなかったからか?』
しかし刑事は心の中で即座に否定した。
『だったらそれを口にすればいいだけの話。
目を反らす必要性は無い』
その女に向かって刑事は質問を投げ掛けた。
「君は一瞬だけど指輪から目を反らしたよね?
どういう意味かな?」
「……一茶が私の為にって考えたら込み上げて
くるものがあって……」
そのわりに女は涙のひとつも流してはいない。
女に何らかの不信感や違和感を拭いきれないまま刑事は第二取調室に向かった。
「うちらの誕生石だもんね」
そして間を空けると婚約指輪から目を反らした女が「そうだね」と同調した。
婚約指輪といったらダイヤモンドが定番だろう。
それが刑事にとっての違和感だった。
『この女の変な間もそういうことか?
定番のダイヤモンドじゃなかったからか?』
しかし刑事は心の中で即座に否定した。
『だったらそれを口にすればいいだけの話。
目を反らす必要性は無い』
その女に向かって刑事は質問を投げ掛けた。
「君は一瞬だけど指輪から目を反らしたよね?
どういう意味かな?」
「……一茶が私の為にって考えたら込み上げて
くるものがあって……」
そのわりに女は涙のひとつも流してはいない。
女に何らかの不信感や違和感を拭いきれないまま刑事は第二取調室に向かった。
