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COLOR’S~殺したのは私~

第30章 一茶VS三姉妹(ISSA SIDE)③

「琥珀も朱夏も碧海も……俺の中では同じ
想いなんだ。選べないんだ……ごめん……」

琥珀は泣きじゃくり結果として悲しませてしまった。

本心を打ち明けてしまった俺に琥珀を慰める権利など無い。

琥珀は泣いたり放心状態になったりということを幾度となく繰り返し、花火大会が始まる19時を迎えた。

「ごめん……花火大会始まっちゃったね」

微かに聞こえる花火が打ち上げられる音に気付いた琥珀は数時間振りに口を開いた。

「いいよ。今夜はずっと一緒に居よう」

俺も数時間振りに琥珀に触れると抱き寄せた。

そして真新しいベッドで琥珀を一年以上振りに抱いた。

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