テキストサイズ

COLOR’S~殺したのは私~

第31章 朱夏VS一茶(SHUKA SIDE)⑤

「で……大事な話って?」
「……朱夏だけじゃないんだ」

一茶はグラスを握り締めているだけで、口を付けようともしない。

「……琥珀と同時進行だったってことが
言いたいの?」

「同時進行だった」と過去形の言い回しをした。

琥珀には哲也もセフレも居る。

一茶は琥珀と哲也のSEXを目の当たりにしている。

それ以前の琥珀との関係だったら許す。

それを許さないと一茶は私の元から去ってしまう。

失いたくない。

「知ってたのか。そりゃそうだよな」

一茶は安堵の表情でビールを口にした。

「琥珀は相当一茶にしつこかったみたいだね。
安心して。私は絶対にそんなことしないから」

私には博巳が居る。

博巳との付き合いでバランスを保てる。

碧海のアドバイス通りにして良かった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ