テキストサイズ

COLOR’S~殺したのは私~

第32章 琥珀VS一茶(KOHAKU SIDE)⑤

「白石さん。白石さーん!」
「あ……すみません……どうしました?」

週明け月曜日の勤務時間内、パソコンと向き合い考え事をしていた。

まさか碧海まで一茶と……

そんな素振りは全く見せていなかった。

むしろ私と一茶を応援してくれるとまで言ってくれていたのに。

碧海が何を考えているのか全く分からない。

朱夏のことは二の次。

一茶がやっと私の方を向いてくれたんだもん。

完全に誤解が解けた訳じゃないけど私を信じようとしてくれている。

あんなことはもうウンザリ。

一茶と連絡が途絶えた一年間は本当に辛くて寂しかった。

今後は誤解を招かないように慎重に行動をしなくては。

絶対に一茶を逃したくない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ