テキストサイズ

COLOR’S~殺したのは私~

第32章 琥珀VS一茶(KOHAKU SIDE)⑤

今一茶を引き止めて言い訳をしても事態を悪化させるだけ。

上手い言い訳も見つからない。

落ち着いて冷静になってから一茶と向き合って話をしよう。

それにしても……

どうして私だけが、こんな目に遭うんだろう。

朱夏は向井さんとのことを一茶に誤解されていながらも盛り返している。

碧海は一茶に言わせれば、非の打ち所が無いといったところだろう。

私だけが完全に遅れをとっている。

このままでは一茶の気持ちが朱夏か碧海の方に行ってしまう。

でも朱夏も碧海も三姉妹の中で一番鈍臭い私のことなんて敵対視していないだろう。

「実家に寄らせてもらっていい?」
「いいよ~」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ