
COLOR’S~殺したのは私~
第35章 一茶VS三姉妹(ISSA SIDE)④
三姉妹の誰かしらと過ごした花火大会も、今日は仕事で九州方面へ向けトラックを走らせている。
朱夏に電話をしてみたがすぐに留守番電話へと切り替わり、仕事中だということが窺える。
碧海は電話に出たが花火大会に行っているようだ。
『ド───ン!!!ド───ン!!!』と、花火が打ち上げる音が碧海の声より先に聞こえた。
『もしもーし?』
碧海は声を大きく張り上げていた。
楽しそうにも聞こえる。
「誰と一緒なんだ?」
『えー?聞こえなーい!』
俺が最も気になることが碧海の耳に届かない。
「男と一緒じゃないよな!」
俺も懸命に声を張り上げたが、花火の音で消されているようで『聞こえないからまた後で電話するねー!』と一方的に電話を切られてしまった。
そして朱夏からも碧海からもその日は電話が掛かってくることはなかった。
朱夏に電話をしてみたがすぐに留守番電話へと切り替わり、仕事中だということが窺える。
碧海は電話に出たが花火大会に行っているようだ。
『ド───ン!!!ド───ン!!!』と、花火が打ち上げる音が碧海の声より先に聞こえた。
『もしもーし?』
碧海は声を大きく張り上げていた。
楽しそうにも聞こえる。
「誰と一緒なんだ?」
『えー?聞こえなーい!』
俺が最も気になることが碧海の耳に届かない。
「男と一緒じゃないよな!」
俺も懸命に声を張り上げたが、花火の音で消されているようで『聞こえないからまた後で電話するねー!』と一方的に電話を切られてしまった。
そして朱夏からも碧海からもその日は電話が掛かってくることはなかった。
