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COLOR’S~殺したのは私~

第5章 一茶VS朱夏(ISSA SIDE)②

どことなくホッとした。

ここまでは順調だといえよう。

相手が朱夏で良かったかもしれない。

琥珀だったら警戒心丸出しで泣き出してしまい
それどころではなかったかもしれない。

碧海だったら俺の不埒な想いをいち早く察知し
殴られていたかもしれない。

俺はツイてる。そう言い聞かせる。

「大事な話って何?」

朱夏にはそう言って呼び寄せた。

大事な話などもちろん無く
俺の部屋に呼び寄せる為の口実にしかすぎない。

「……忘れた」
「何それ。てか、寒いよ。ハッ……ハッ……ハックションッ!」

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