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COLOR’S~殺したのは私~

第1章 プロローグ

山の形をあしらった滑り台には
大人が四つん這いで通れる程度の
トンネルが施されていて
一茶は慌ててそのトンネルに潜り
女も一茶の後を追い
体育座りで二人は身を沈めた。

一茶はクーラーボックスを開けると
缶ビールを二本取り出し
その内の一本を「ほらよ」と女に渡した。

「一茶の結婚にカンパーイ!」

女は缶ビールを大袈裟に掲げるが
一茶は両手で缶ビールを持ち俯いた。

「祝う気持ちなんて、これっぽっちも
無いだろ」
「あるわけ無いじゃん」

女は一気にビールを飲み干すと
一茶が手を付けていない缶ビールを
取り上げた。

「……ごめん。でも俺……」
「一茶があんな女と結婚するとはね」
「姉妹だろ?あんな女なんて言うなよ」

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