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COLOR’S~殺したのは私~

第43章 朱夏VS一茶(SHUKA SIDE)⑦

翌日勤務中の昼休みに既に新潟に行っている一茶に電話をした。

「人手不足で新潟に行くのは年末に
なるかもしれない」

新潟に行きたい気持ちもある。

だから退職することを濁し気味に話した。

『……分かったよ。待ってるからなるべく早く
来いよ』

一茶は寂しげな言い回しだったが無理強いはしなかった。

「ぅん。一茶に早く会いたいもん」
『俺も。俺には朱夏しかいない』
「私だけって……え?」

琥珀はともかくとして碧海の存在がある。

『何度も言わせんなよ。恥ずかしいだろ』
「だ……だって碧海は……」
『碧海は……俺より研究の方が大切らしい』

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