テキストサイズ

COLOR’S~殺したのは私~

第43章 朱夏VS一茶(SHUKA SIDE)⑦

宮路所長に全てを打ち明けよう。

万が一のことがあれば靖子さんに告げ口すると脅せばいい。

心は……決まった。

「何の真似だ?」

翌日出勤すると早速宮路所長に退職願を提出した。

「幼馴染みが……一茶が居る新潟に行きます」

今後の展開を予期した。

恐らく私は更衣室かトイレに引き摺りこまれ、身体を隈無く愛され「朱夏は俺と離れられない」と半ば強引に新潟行きを阻止されると思い覚悟していた。

しかし実際には違った。

「そうか。好きにしなさい」

喜びより先にに拍子抜けした。

「そういうことなので……9月いっぱいで
退職させて頂きます」
「はいはい」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ