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COLOR’S~殺したのは私~

第44章 琥珀VS一茶(KOHAKU SIDE)⑦

一茶が新潟で一人きり。

しかも寂しさのあまり精神的に相当参っている。

朱夏も碧海も居ない。

一茶の弱味に付け込む形になるがチャンスだ。

多分これが一茶をモノに出来る最後のチャンス。

「おばさん、一茶の住所を教えてください」
「あら。冗談よ冗談。一茶なら大丈夫よ。
もう大人なんだから」
「違いますよ。さすがに私も仕事があるので
新潟には行けません。一茶の好きな食べ物でも
送ろうかと思って」

違う。

私の魂は既に新潟に飛んでいる。

後はこの身体だけ。

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