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COLOR’S~殺したのは私~

第44章 琥珀VS一茶(KOHAKU SIDE)⑦

『ゴホッ……ゴホッ……』

ドア越しに一茶の咳払いが聞こえた。

そして……ドアが開いた。

「琥珀……ゴホッ……ゴホッ……」

ドアが開いたと同時に私にもたれ掛かった一茶の身体は火照っていた。

「一茶!大丈夫?スゴい熱!」

2つのバッグをその場に置き、一茶の腰に手を回し支えると、一茶もそれに応えるよう私の首に手を回した。

「琥珀……待ってたよ……」

その言葉だけで充分だった。

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