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COLOR’S~殺したのは私~

第48章 朱夏VS一茶(SHUKA SIDE)⑧

共有か。

私たち三姉妹も一茶を共有するという協定を結んでいた。
いつの日からか個々に抜け駆けする形になってしまったが。

一茶とは一年以上会っていない。

連休を利用して新潟に遊びに行くと言っても遠回しに断られた。

電話にも出なくなった。

退職して一茶の元へ行くという約束を果たさなかった私への抵抗だと思った。

後ろめたさがある分、私には何も出来なかった。

結局は宮路所長の存在が有り難くなる。

宮路所長に抱かれている間は一茶のことを忘れられる。

心も身体もバランスが保たれる。

最近は私からより多く宮路所長を求めるようになっていた。

宮路所長は美香さんへの当て付けだと思っているようだが、それはそれで構わなかった。

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