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COLOR’S~殺したのは私~

第48章 朱夏VS一茶(SHUKA SIDE)⑧

ショックなあまり足がすくみ、ただ呆然と幸せそうな二人を車越しに見つめていた。

二人はこともあろうか私の目の前で立ち止まり、見つめ合っていた。

「ロマンチックだろ?綺麗な夕日だぞ」
「そうだけどぉ……」

二人は私に背を向け手を恋人繋ぎして顔を上げ夕日を眺める。

「琥珀……好きだ。俺には琥珀だけだ」
「私も一茶だけ……一茶……好き……」

夕日を眺める一茶の頬に琥珀がキスをした。

すると一茶は琥珀の唇にキスを返した。

それはどこからどう見ても幸せに満ち足りた恋人同士だった。

唇が離れると琥珀は一茶の腕に手を絡めた。

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