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COLOR’S~殺したのは私~

第50章 琥珀VS一茶(KOHAKU SIDE)⑧

【帰りが遅くなる】

未だかつてこのようなメールが一茶から送信されたことは無かった。

仕事の都合だと自分に言い聞かせるが不安は募る。

しかし私にはそれ以上の不安要素がある。

三ヶ月も先の入籍である。

一茶は記念日に拘りを持っているのか、いい夫婦の日である11月22日に入籍しようと提案した。

本来であればそこまで私を想ってくれる一茶に対して嬉しいはずだが、私には並々ならぬ不安材料しかなかった。

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