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COLOR’S~殺したのは私~

第50章 琥珀VS一茶(KOHAKU SIDE)⑧

「ただいま」

一茶が帰ってきた。

一茶からのメールを受信してから30分足らずである。

「早かったね」
「あぁ……」

一茶は心なしか不機嫌の様子だった。

でも私は一茶の帰りが早まったことに安心した。

「琥珀……」

玄関先で一茶に強く抱き締められ、作業着から汗の臭いが漂う。

それと……

ほのかにボディーソープの匂い。

うちで使っているものより甘い匂い。

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