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COLOR’S~殺したのは私~

第51章 一茶VS琥珀(ISSA SIDE)⑧

「一茶くんは何階?」
「俺も……二階です」
「偶然ね。私ね、昨日ここに越してきた
ばかりなの」
「そうだったんですか」

自然と顔がほころんでしまった。

肩透かしを喰らいながらも何かを期待してしまう。

滝本さんの部屋はエレベーターの目の前に位置する205号室だった。

浪人生の部屋を挟んで隣の部屋である。

滝本さんが鍵を開け、ドアを押さえているところで、俺は玄関先にダンボール箱を置いた。

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