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COLOR’S~殺したのは私~

第51章 一茶VS琥珀(ISSA SIDE)⑧

「お礼……しなきゃね」

また俺にシャワーを浴びさせようとでもいうのか。

馬鹿にされていると思った。

大体俺なんかが行きずりで、しかもこんなに可愛らしい女をどうにか出来るわけがない。

俺の容姿は最低だ。

三姉妹以外の女が俺なんかを相手にするはずがない。

自惚れていた。

期待もしていた。

ノコノコと部屋に着いてきた俺を心の中で嘲笑っているに違いない。

「一茶くん?怖い顔してどうしたの?」
「……帰ります」

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