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COLOR’S~殺したのは私~

第51章 一茶VS琥珀(ISSA SIDE)⑧

俺には琥珀が居る。

こうしている今も琥珀は夕食の準備をしながら俺の帰りを待ちわびている。

額の汗を拭く滝本さんの手を払い除けた。

すると滝本さんは俺の手を強く握り締めた。

「誤解なの……というか嘘ついてた」
「どういうことですか?」

この期に及んでまだ俺を馬鹿にするというのか。

どれだけコケにすれば気が済むんだ。

「お礼なんて口実……一茶くんに一目惚れ
しちゃったみたい」
「そんなことあるわけ無いです。俺なんか
格好悪いし背も低いし」

ここぞとばかりに自分を卑下した。

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