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COLOR’S~殺したのは私~

第52章 琥珀VS一茶(KOHAKU SIDE)⑨

「ただいま」
「お帰りなさい。遅かったね」

いつもより二時間近く遅い一茶の帰宅だった。

「雑用頼まれちゃって……悪かったな」
「そう……一茶に話があるの」

入籍を早めたい。

明日にでも入籍したい。

碧海の魔の手に襲われる前に。

「シャワー浴びてからでいいだろ?」

一茶は私の不安などお構いなしの様子で浴室に行ってしまった。

結局、一茶の会社に行くことが出来ずにいた私は、家の中でひとり悶々としていて、夕方前にやっとの思いで腰を上げスーパーに行ったが、料理をする気にも慣れず惣菜を買ってきた。

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