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COLOR’S~殺したのは私~

第6章 一茶VS朱夏(ISSA SIDE)③

「私が?何のことだかさっぱり……」

ほら、やっぱり。

だが俺は引き下がらなかった。

「俺とSEXしたいって言ったよな?」
「はぁ?」

もちろんそんな言い方はしていない。

「じゃ、何て言った?」
「何てって……言われても……」

何故か朱夏を追い込む。

ズルいな、俺は。

この期に及んで朱夏に言わせようとしていた。

そして恐らく朱夏も俺に言わせようとしている。

それが証拠に朱夏はドアノブを握り締めたまま一向に帰ろうとはしない。

「朱夏は俺と初めてをしたいんだろ?
その初めてって何だよ」

かなり回りくどいが答えを言ったも同然である。

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