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COLOR’S~殺したのは私~

第6章 一茶VS朱夏(ISSA SIDE)③

「帰った方がいい?」

時計の針は11時を刻んでいる。

このまま朱夏を帰してしまっていいのか?

だからと言って、俺に何が出来る?

散々醜態を晒した俺に出来ることは?

「こんな時間だしな」

馬鹿な俺。

なんだよこの様は。

朱夏か俺の部屋のドアノブに手を掛けた。

このまま帰してしまっていいのか?

数えきれないほどの自問自答を繰り返す。

「嘘だったんだね」

嘘?俺は嘘なんてひとつも付いていない。

朱夏が好きで、だいぶ経過してしまったが先程のキスで朱夏は三姉妹の中で鼻先ひとつ分リードしているんだ。

「朱夏だって嘘ついただろ」

この売り言葉に買い言葉的の俺の発言は何なんだ。

馬鹿!俺の馬鹿!

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