テキストサイズ

COLOR’S~殺したのは私~

第53章 一茶VS琥珀(ISSA SIDE)⑨

「出ていけ」
「一茶!違うの!違うんだってば!」
「俺が手を上げる前に出ていけ」

やはり琥珀は変わっていなかった。

男を手玉に取る琥珀は今も健在していた。

目に入った琥珀の私物を手当たり次第玄関に向かって投げ付けた。

「俺は出ていけと行ってるんだ!さっさと出ていけ!二度と俺の前に現れるな!」
「言われなくれも出ていきますよ」

いつの間にか俺の背後に立っていた浪人生が倒れている琥珀に寄り添った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ