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COLOR’S~殺したのは私~

第56章 一茶VS朱夏(ISSA SIDE)④

いつも明るく振る舞っている朱夏が声を震わせ俯いてる。

「私の中で一茶は終わっていないの……」

胸の鼓動が容赦なく急激に速まる。

「でも俺は一旦は琥珀にプロポーズした男だ。
琥珀と別れたからといって、朱夏に乗り替える
ようなこと……朱夏に失礼だろ」
「いいの……それでも……」

朱夏は俯いているままスカートを両手でクシャッと掴み泣いていた。

「朱夏……俺の為になんか泣くなよ」

ティッシュで朱夏の瞳から溢れ落ちる涙を拭った。

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