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COLOR’S~殺したのは私~

第58章 琥珀VS一茶(KOHAKU SIDE)⑩

私は隠すように咄嗟に首筋を抑え振り返った。

相澤哲也は私を見下すような、それでいて馬鹿にしたような笑みを浮かべていた。

「予防線を張ってたんだ。いつ本物が現れても
いいようにね」
「いつから気付いてたの?今でもあなたは騙された振りを続けているの?碧海は知っているの?」

相澤哲也は「質問多すぎ」と大きな溜め息をつき言葉を続けた。

「本物の琥珀には関係無い。じゃ、これから
偽者の琥珀とデートだから」

鼻唄交じりに去っていく相澤哲也に、負け惜しみだと分かっていながら大声を張り上げた。

「碧海は怖い女だからね!あんたなんかの手に
負えないよ!」

相澤哲也は背を向けたまま右腕を大きく上げ振った。

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