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COLOR’S~殺したのは私~

第59章 碧海VS一茶(AOMI SIDE)⑨

結局は哲也と離れてしまうのか。

その間は偽りの琥珀に付き合ってくれるということか。

それなら今……この場で潔く振られたい。

「そっか……元気でね」
「何言ってんだよ。碧海も一緒だ」

哲也はジャケットのポケットから小さい箱を取り出すと、私に向かってその箱を開けた。

「結婚しよう」

ダイアモンドの指輪が煌々と光を放つ。

「私なんか……私なんかでいいの?」

哲也は小さな箱から指輪を取り出すと私の真横に座り、左手を取り薬指に指輪をはめた。

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