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COLOR’S~殺したのは私~

第59章 碧海VS一茶(AOMI SIDE)⑨

「さすが俺。サイズもピッタリだな」
「哲也……」

薬指のサイズを把握しているくらい私のことを知ってくれていた。

「一年は琥珀のままでいい。俺も他言はしない。
一年後は碧海として受け入れる」
「ぅん……」

ダイアモンドの指輪をはめている薬指に涙が落ちる。

「結婚したらこれまでのことは全て忘れるんだ。
分かったね?」
「ぅんッ」

哲也が私の手を握り締め私も強く握り返す。

これほど幸せなことは無い。

三姉妹の中でトップに君臨なんてしなくていい。

哲也さえ居てくれればいい。

だけど……

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