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COLOR’S~殺したのは私~

第60章 一茶VS碧海(ISSA SIDE)④

「今俺が抱き締めているのは碧海だ。
朱夏じゃない」
「一茶……でも私……」
「苦しい想いをさせてしまって悪かったな」

一番悩み……

一番傷付き……

一番耐えてきたのは……

碧海なのかもしれない。

それに唯一碧海だけが寛大な気持ちを持っていた。

何年もの間、三姉妹の中から一人に絞りきれない優柔不断な俺を何も言わずに見守ってくれていたのは碧海だけだ。

だからといって簡単に碧海に乗り替えるわけにはいかない。

朱夏にも想いはある。

妊娠出来ず悩み続けているのなら傍に居てあげたい。

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