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COLOR’S~殺したのは私~

第64章 琥珀VS一茶(KOHAKU SIDE)⑪

今度は仕掛けていた盗聴器を床に投げ付けた。

「涼介……知ってたの?」

涼介は荷造りを終えたようでスーツケースのファスナーを閉じた。

「この前、テレビ局の人が部屋に盗聴器が仕掛けてある可能性大だから取材させてくれって来たんですよ」

たまに目にする盗聴器バスターみたいなくだらない番組か。

「外させませんでしたよ。この日の為に。
もちろん取材も断りました」
「私を騙してたの?」
「それ以前に琥珀さんは僕を信用していなかった。違いますか?」

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