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COLOR’S~殺したのは私~

第64章 琥珀VS一茶(KOHAKU SIDE)⑪

「返してよ……涼介に貢いだ金……返しなさいよ!」

この二年間でどれだけ涼介に金を使ったと思ってるんだ。

進学塾の学費……生活費……

服や携帯電話、美容院にも行かせた。

涼介の身の回りの全てを私が負担していた。

「これで足りる?手切れ金のつもりで用意したんだけど」

佳菜子は「ほらよ」という具合に札束を2つ床に投げ付けた。

「どういうつもり?勝手に人の部屋入って人の男にちょっかい出して、挙げ句の果てに手切れて……」
「あなたがしていたことより100倍マシよ」

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