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COLOR’S~殺したのは私~

第65章 一茶VS碧海(ISSA SIDE)⑤

あれだけ嫉妬深かった朱夏が最近はやたらと上機嫌だった。

浮気の確認もしなくなっていた。

朱夏に嫌気を指したこともあったが、今の朱夏は高校生の頃のように明るく活発な女性に変貌していて益々惹かれる想いだ。

しかし朱夏は妊娠出来ない身体。

「一茶と朱夏の子供として育てる?」
「だからそれは……出来るはずないだろ」

碧海のことも好きだ。

「朱夏ね相当悩んでた。一茶の前では明るく振る舞ってるのかな」
「あぁ……普通に明るいし元気だよ」

俺にはどう見ても自然だと思えるが。

朱夏に気を遣わせているのか。

「それなら良かった。きっと……このおかげだと思う」

朱夏が携帯電話を触り始めた。

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