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COLOR’S~殺したのは私~

第65章 一茶VS碧海(ISSA SIDE)⑤

そうだとしても……

朱夏と付き合うなら……

仮に結婚したとしたら……

俺はそんな朱夏を一生許し続けなくてはならないのか。

「朱夏の努力を無駄にしないで。言ったでしょ?一茶の為だって。私も朱夏と同じ立場だったら……」
「碧海も男に逃げるのか?」
「研究に没頭しちゃうかな。私は朱夏や琥珀みたいに器用じゃないから男なんて……」

碧海だけだった。

俺を一途に想っていてくれたのは。

琥珀は男無しでは生きていけない痴女だし、朱夏も理由は何であれ他の男に平気で抱かれる女だった。

さっきの動画……「所長」って呼んでたな。

琥珀の策略で朱夏が襲われた男か。

今となってはそれだって本当かどうだか。

朱夏の虚言にも思える。

信じられるのは碧海だけ。

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