テキストサイズ

COLOR’S~殺したのは私~

第67章 一茶VS三姉妹(ISSA SIDE)⑦

碧海はエプロンで手を拭きながら俺の真横に座ると、すらすらと婚姻届を記入した。

「一緒に市役所行こうね」

婚姻届を書き終えた碧海が俺の手を握る。

「あぁ……いつにしようか」
「花火大会の次の日は?」

最後に朱夏に会う次の日。

「分かった。そうしようか」
「ぅん。それまでは誰にも内緒ね。私から朱夏と琥珀に話すから」

それがいいと思った。

琥珀はともかくとして朱夏はどう思うだろう。

俺ではなく碧海から俺たちの結婚を告げられることを。

俺に呆れてしまえばいいと思った。

俺を大嫌いになってしまえばいいと思った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ