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COLOR’S~殺したのは私~

第67章 一茶VS三姉妹(ISSA SIDE)⑦

食事を終えると碧海が食器を片付け、テーブルの上に婚姻届と印鑑とボールペンが置かれた。

碧海の手料理を初めて口にしたが味なんて分からなかった。

「一茶が先に記入しちゃって」

碧海は俺に背を向けキッチンで食器を洗い始めた。

意図的に記入ミスをしようと思ったが、碧海のことだから予備の婚姻届を用意しているだろうと諦めた。

俺は往生際が悪すぎだ。

朱夏と別れ碧海と結婚すると決めたのは俺だ。

「上手く書けたね。じゃ、私も」

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