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COLOR’S~殺したのは私~

第70章 碧海VS一茶(AOMI SIDE)⑪

「遅い」

乾杯の準備を終えた私はバスタブに浸かる哲也の前に裸で立っている。

「シャワー浴びるところ見せて」

哲也が私に視線を送る中シャワーを浴びる。

一人なら身体中をゴシゴシと洗うところだが、哲也には綺麗な自分を見せたく、素手でボディーソープを泡立て丁寧に洗う。

「碧海……すっごく綺麗」

今なら……私に魅了されている哲也に聞けるかもしれない。

知りたくても知ってしまうことが怖かった事実。

「ねぇ……哲也」
「ん?どうした?」
「高校生の時に三人で神社に行ったこと覚えてる?」

哲也と悟史に襲われた……処女を失った高校一年生の夏。

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